2017年1月3日火曜日
「ザ・トゥルーコスト」と「ポバティ・インク」
メルマガで紹介したイベント参加の感想等を短文で載せて行こうと思います。
手始めに・・・
手始めに・・・
11月23日に(二度目の)映画「ザ・トゥルーコスト~ファストファッション 真の代償~」、12月10日JICA九州わーるどミニミニフェスタで映画「ポバティー・インク~あなたの寄付の不都合な真実~」を鑑賞した。それぞれの映画はぜひ皆さんにも見て頂きたいです。
2013年バングラデシュで複数の縫製工場が入ったビルが倒壊し、多くの労働者が犠牲になった。違法建築が原因ではあるが、その背景には安価な賃金で、劣悪な環境下の労働を強いられるバングラデシュの実情がある。同様のことはバングラだけでは無いことは容易に想像していただけると思う。そんな形で製造された安価な衣服を、買いあさり、まるで使い捨ての様に着替えて行くいわゆる先進国の私たち。
その「使い捨て」に罪悪感を覚える少し心ある人々は「古着」をいわゆる援助団体に寄付し、大量の衣類がいわゆる第三世界に流れ込む。それによって、その国の衣料関連の産業が壊滅的な打撃を受ける。自然災害で食べる物に困窮するその一瞬は外部から食品を贈ることが必要だが、継続的に無償ないしは低価格で送り続けると、現地の生産農家が成り立たず、小売り業も破綻する。一方、与えた方は何も知らずに「善いことをした」と自己満足。
まさにそんな構図が2つの映画から見えてくる。
じゃあどうすれば良いのか?
単純な答えはあるのだろうが、社会全体における実現は厳しいと感じる。諦めない・・・(大城研司)