2013年10月31日木曜日

支える会メルマガ第89号


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◇□下関労働教育センターを支える会・メールマガジン□◇
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◇□      「海峡からの風」電脳版      □◇
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◇□    第89号2013年10月31日    □◇
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【はじめに】
 10月20日、イエズス会日本管区長の梶山神父がセンターを訪れ、下関労働教育センターを今後15年間、2028年度末まで現在地で現在の建物を維持しながら、管区の施設として存続させるという決定を伝えて下さった。
 「センター存亡の危機」ということで準備も含めて2005年から活動を続けて来た私たち“支える会”にとって、大いなる喜びと安堵の知らせである。そしてこの喜びを皆様と共に分かち合える幸せを噛みしめている。
 たった15年と思われる方もおられるでしょう。でも、その15年間建物を維持するために、また今後15年間センターが更に進化して行くために設備面でも大きく手を加える必要が出て来ます。また15年後の自分達の年齢は想像したくないですね(苦笑)。
 建物も人も老いていきますが、いつまでも心と思いは駆け巡り、命を愛おしみ続けるために、今後とも一層の支えと力添えと知恵と労力と、そして少々のお金もよろしくお願いします。

【センター行事・講座】
□中国語講座 11月5,12,19,26(火)

■nikiのボーカル講座 11月6,20(水)7,14,21,28(木)

十日会 11月10(日)

■むらさきつゆくさの会 11月16(土) 13:00-

出会いの祝祭
11月23日(土・祝) 17:00-
関門海峡シンガーズ(ヴォーカル4名・ピアノ1名)
3000円(要チケット予約)

■アレンジメント 11月27(水) 13:00-

□第82回木曜ホームシアター
11月28(木)  13:30-,19:00-
「初恋のきた道」
2000年 中国 89分
9月の「至福の時」につづいて、同じく張芸謀(チャン・イーモウ)監督の中国映画です。今から13年前の作品ですが、農村を舞台に、1人の青年が父の死で帰郷し、父母から聞いていた、父母の青春を回想します。何十年も前の人間の純粋さ、純朴さ…観た誰もが、心のふるさとに辿りつくでしょう。
参加費300円

●○会議・定例会利用その他○●
ACO黙想会 11/10-11
アイKENネット 11/21

★☆★関連行事・行動★☆★
山口県立大学華月祭
11月2(土)3(日)
http://www.yamaguchi-pu.ac.jp/kagayaki/kaduki.html
※YPU TFT模擬店にて東ティモールコーヒー、ケニア・スラム教育支援グッズ、フェアトレードチョコ販売で協力します

国境を越えた被害者達~日本軍“慰安婦”問題解決に向けて
講師:山下明子(アムネスティ・インターナショナル日本「慰安婦」問題チーム・コーディネーター)
11月9日(土) 14:00-16:30
細江カトリック教会(下関市細江町1-9-15)
参加費500円
映画「希望へと羽ばたく蝶」30分 上映予定
主催:日本とコリアを結ぶ会 090-4898-0128

さよなら原発!11.10九州沖縄集会
11月10日(日) 舞鶴公園(福岡市中央区城内1)
10:00- ライブetc.
12:45- 本集会
15:00- デモ・パレード出発
http://bye-nukes.com

道場門前商店街(えびす祭り)で芋煮を作ります!
11月23日(土・祝)
山口市道場門前商店街どうもん広場
芋煮限定400食 無料配布
10:30-整理券配布 11:30-芋煮ふるまい開始
※食材は主に福島県いわき市の安全基準を満たした食材を主に使用します
山口県立大学東北復興支援プロジェクト「ツナグプロジェクト」
http://ameblo.jp/tunaguproject
★私達は、2 年前に発生した東日本大震災の記憶の風化を防止すること、原発の影響により問題となっている地産食物の風評被害に対する正しい知識の啓発を行うことを目的に、東北の郷土料理ある芋煮をふるまう活動を行います。また、同時に山口豪雨災害の支援として阿東町のお米を使ったおにりのふるまいも行われます。

東ティモールに赴任中の浦神父さま一時帰国!!
11月29日(金) 10:00-
カトリック長府教会金曜ミサ式司

10フィート映画を上映する下関市民の会30周年メモリアルイベント
11月30日(土)
下関市民会館 中ホール 
2:00PM(開場1:30PM)→3:30PM
映画 「にんげんをかえせ」 監督 橘 祐典
被爆者トーク 山口県被爆者支援センター「ゆだ苑」協力
入場無料
主催 10フィート映画を上映する下関市民の会
お問合せ 090-7135-7338(担当 寺見)

NO NUKES えひめ
12月1日(日) 10:00-16:00
松山市堀之内 城山公園 やすらぎ広場(芝生)
おんがく:三宅洋平等、おはなし:広瀬隆、山本太郎、ミサオ・レッドウルフ等、サウンドデモ
入場無料
http://www.ikata-tomeru.jp/no-nukes/
主催:伊方原発をとめる会

前号の編集後記でお知らせしたMIKAさんからの情報
「はい!からっと横町」コンテナギャラリーMINNATOのワークショップのお知らせ
11月4日(祝) 
 10:30~絵本読み聞かせ&英語工作 講師:BROSSISS×Mahalo  参加費:工作200円
 14:00~ウクレレ教室 講師:鬼塚恵輔 参加費500円 ウクレレ貸し出しあり
11月11日(月)
 10:30~、14:30~ フラワーデザイン 講師:フラワースタジオ・ケイコ 参加費3200円(手ぶらで参加OK)
11月18日(月) 
 10:30~ 野菜のお話(菊川野菜のお土産付)講師:広瀬佐知子(a table takumi)参加費1500円
 16:30~ 親子でフラダンス教室 講師:ピリアロハフラスタジオ 坂本幸子、横山志穂 参加費300円
11月25日(月)
 10:30~、14:30~ フィンガーペイント 講師:小笠原尚子、東弓枝 参加費800円
連絡先:あるかぽーとテラス080 2938 7052

第4回虹色ホリデイ
11月24日(日) 11:00-17:00
川棚の杜コルトーホール
http://nijiiroholiday.com/
様々な形で東日本大震災支援チャリティにつながっています
主催:虹色配達局

【編集後記】
 「はじめに」と「編集後記」が逆の方が良かったかも・・・ 
 9月25日から27日まで開催された韓国・日本のイエズス会社会使徒職共催のセミナー「平和と反核in下関」、その様子はカトリック新聞にも紹介された。http://www.cathoshin.com/2013/10/24/jk-peace-antinuke/
 10月の連休、埼玉から大分・福岡まで、各地からセンターに集い、3日かけて味噌づくりをしている。今年で5回目。本来は麹の発酵を待つ間、ゆったりした時間を過ごすのだが、個人的には下関市立大学の大学祭の手伝いやらなんやらで、落ち着かないままの参加だった。市大の学生達のフリマは好調だったようで、アフリカの子どもたちの給食支援にしっかり募金できた様。
 最後まで読んでくださった方への嬉しいお知らせ2件
 センターの印刷機が更新されました。白黒ですがA3まで印刷できます。ぜひご利用ください。
 センターに本格コーヒーメーカーが寄贈されました。東ティモールの有機・フェアトレードコーヒー。一杯100円でつながる東ティモール支援。ぜひ味わって下さい。またイベントなどに本機を貸し出しも行います。電源と水とコーヒー豆さえあれば、即座に本格コーヒー。レンタル料等はご相談ください。
 編集後記らしく締められませんが、センターのnext stageには乗り越えなければならない課題がいくつかあります。それをクリアするために、皆様にご負担・ご不自由をおかけする時が早晩来ると思いますが、暖かく見守り、ご支援くださいませ。
2013年10月26日土曜日

梶山管区長巻頭言:海峡からの風22号


海峡からの風に応えて

イエズス会日本管区長   
 梶山義夫   

 海峡は、地と地、人と人を隔てる。海峡を隔てて、気候や風土が異なり、言葉や生活習慣が異なり、考え方や生き方が異なる。しかし、海峡は大海原ではない。大海原は元来、人と人との交わりを絶つ。海の彼方に自らの世界と異なる異世界があると想像するが、それはまったく異次元の世界である。海峡は確かに両岸を分離するが、同時に両岸を結びつける。両岸の世界が相異なっているからこそ、互いに魅力を感じて引きつけ合い、互いを必要とし、交わることを求める。自らの持つもののなかで相手にないものを寛大に与えようとし、相手が持つもので自らにかけているものを謙虚に受けようとする。しかしこの交わりは、海峡故に容易ではない。自らをよく整え、自らの狭い殻を打ち破り、空の手で向こう岸に渡らなければならない。自らをよく整え、自らの狭い殻を打ち破り、広い視野を持った上で出かけなければ、その渡航は暴力を用いる侵略となり、破滅をもたらす。海峡は、過去の喜びに満ちた分かち合い、そして暴力と侵略の証人である。
下関労働教育センターは関門海峡を臨み、下関は対馬海峡を臨む。関門海峡では、平家は天皇と自らの栄華の記憶を携えて滅び去り、フランシスコ・ザビエルは神の国の福音を心に抱いて渡った。対馬海峡では、古来より僧侶や商人、文化人たちが盛んに行き来して実り豊かな交わりが形成されてきたが、他方十三世紀、十六世紀、そして日清戦争のころから朝鮮戦争にかけて軍隊が渡って破壊をもたらした。このセンターは、まずこの歴史の証人であること、そして関門海峡や対馬海峡の両岸を結ぶ交わりと平和の形成の場、チャンネルであることが求められる。
センターは、労働教育の名を受けている。労働とは、人がしんどい思いをしながらも、大自然に対して働きかけたり、人との関係を築いたり、社会に働きかけながら仕事をして、日々の糧を得、人間としての尊厳を形成することであろう。それは、同時に神と人々への奉仕と愛でもある。今日の労働状況は、特に若い人々にとって人間としての奉仕と成長が困難な状況にある。
歴史の証人であること、平和を形成していくこと、人間の尊厳が尊重される生活環境を整えることといった使命を私たちが果たしていくためには、自らをよく整え、自らの狭い殻を打ち破り、グローバルな観点を形成する努力を常に払わなければならない。そのためには、常に新鮮な風を受ける必要がある。この風、いのちの息吹がいつ、どこに向かって吹いていくのか敏感に看取し、その風に向かって心の扉を全開にして、自らの精神に希望の灯火をともし続けていくならば、平和の福音を携えて向こう岸に渡る力を自らのうちに育むことができるであろう。
センターには取り組むべき課題や建物の補強などの必要があることは否定できないものの、今後も日本のみならず、アジアにおいてイエズス会が目指す正義の促進のために貢献すること、多種多様なネットワークの拠点地として奉仕すること、また諸国との交流といった新たな可能性に開かれたものであることが期待されるとの判断から、センターを2028年度末まで、現在地において、山口・島根地区の枠組みを越えた管区の施設として存続させることにした。センターに派遣される会員のみならず、センターに関わる数多くの人々が、豊かな恵みと力強い導きを受けて、これらの目的のためにセンターにおいて貢献しくださることを心から望んで止まない。