2014年9月18日木曜日

日本カトリック正義と平和協議会「平和のための脱核部会」

転載・転送歓迎だそうです。
-------------------------

「平和のための脱核部会」がはじまりました。

日本カトリック正義と平和協議会は、このたび「平和のための脱核部会」を設立することになりました。2011年11月に発表された日本カトリック司教協議会による『いますぐ原発の廃止を~福島第1原発事故という悲劇的な災害を前にして~』メッセージの具体化を一歩前進させるためです。「脱核」としたのは、原発も核兵器も、じつは基本は同じであることをわすれないためです。
 多くのカトリック者は、同メッセージから日本の司教団の脱原発への明確な意志を受けとったことでしょうが、この間、いかにこれをカトリック教会として実現していくかについてのオリエンテーションがやや乏しく、そのためこの問題に関心を寄せる人々も、それぞれ自分の場で個々ばらばらに活動するほかないという状況が続いてきたと思います。
 大震災と原発事故から3年半が過ぎ、緊急の物的支援を必要とする時期から、今はむしろ、被災した方々の深く傷ついた心へのよりそいなど、宗教がなしうる精神的な支援が求められる時に移ってきたかと思います。今後長期的にとりくんでいかねばならぬこうした問題のためにも、この部会の設立が意味をもつと思います。現在、正義と平和協議会がかかわる脱原発関連の活動としては、まず社会司教委員会が中心となる、司教団メッセージをフォローし深めるための文書作成が進行中です。もう一つが、原発問題に関心をもつカトリック者をつなげるネットワークつくりという課題です。
 「平和のための脱核部会」は、主に後者にかかわることになります。各地で脱原発に関心を寄せ、また活動している個人やグループを「脱原発ネットワーク」として緩やかにつないでいくことができればと思います。両方の課題には、韓国カトリック教会の動きが大きな刺激となっています。韓国の人々は、さまざまなグループを連帯させることに長けているので、脱原発についても、司教団のもと、正義と平和協議会が中心となり、各教区・男女修道会などカトリック教会内での脱原発運動をたばねる「創造保全連帯」という組織がつくられています。原発建設やそのための送電塔建設に反対するばかりでなく、他宗教ともつながりながら、脱原発社会について学び、祈る運動を繰り広げています。隣接する両国は、もしどちらかで原発事故が起こったなら、被害を共有することになります。政治情勢が両国の関係を表面上疎遠にしている今こそ、教会という国境や民族を超えたつながりにおいて、互いに協力しあうことはたいせつなことでしょう。

 福島の原発事故は、人間の救いに必要な「神との和解」「人間相互の和解」「創造との和解」という三つの関係をすべて断ち切り、分解させる出来事でした。人類が自ら招いたこの苦渋の経験をいかに受けとめ、回心の糧にするか、未曽有の原発事故の当事者として世界に答えていく道をこの部会を通して探していければと思います。(部会長 光延一郎神父)


「平和のための脱核部会」は会員募集中です。


入会をご希望の方は、

お名前: 

ご住所(ニュースレターを送ります)

E-mail(メーリングリスト用)

でんわ:

おしごと/学校/教会名など、


それから、よろしければメッセージやご自分の活動の紹介などを添え、

日本カトリック正義と平和協議会事務局までメールでお知らせください。

jccjp@cbcj.catholic.jp



詳しくは、パンフレットをお読みください
http://www.jccjp.org/jccjp/home_files/datukakubukai%20panflet.pdf